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Lesson3.心構えの形成と機能
メルマガ「『成功する人』と『失敗する人』の決定的な違い」 vol5 2002.1.23 配信  より (改訂版) 2005.7.22 upload
コルパーと非コルパーの決定的な違いは“心構え”であると、これまでにお話ししてきました。それでは、「コルパーの心構え」を作るにはどうすれば良いのでしょうか。このことについては、まだ何もお話ししていません。しかし、私にとって予想外の嬉しいご報告を受講生からいただきました。要約すると次の通りです。

「ちょっとしたことがある度に、これってコルパーならどう行動するだろう? さっき自分がやったことは、非コルパーの反応だったんじゃないか? と、頭をよぎるんです・・・」というものです。あなたも、もしかしたら同じような体験をされたかもしれませんね。これって素晴らしいことです。なぜなら…

私達の起言動や反応言動(アクション/リアクション)の殆どは、実は無意識のうちに行われています。いわゆる「発情パターン」「言動パターン」と呼ばれるものです。これらのパターン(類型)は、「ある出来事」が「ある心構え」に入力されたときの出力なのです。すなわち、「出来事」×「心構え」=「自己表現」です。

出 来 事 入力 心 構 え 出力 自己表現

あなたが今、本当の充実感・幸福感に溢れているなら、あなたの潜在意識には「コルパーの心構え」ができています。普通、人は10才ぐらいまでに、親や教師、その他諸々の環境から影響を受け、“無意識”のうちにせっせと潜在意識に「心構え」を作っていくのです。このことは、加齢と共に変化する優勢脳波を観察したり、心理学の側面から考察すること等により明らかなのです。人格・心構えの形成に、教育が重要であることは言うまでもありません。(コラム:「赤ん坊の能力」

コルパーは、成功する言動(アクション/リアクション)を無意識的に行っています。【問題・障害・逆境】に対しても、無意識のうちに適切な対処をしますから、「自分は“運が良い”」なんて天真爛漫に思っている場合もあります。自然に「コルパーの心構え」ができている人はラッキーです。育ててくれた人や環境に感謝しましょう。

さて、一方で、努力しただけの成果が得られない、自分の言動が裏目に出てしまうという非コルパーは、潜在意識の“心構え”を再構築する必要があります。そのための第一段階が、自分の「感受、表象、生理、認識、感情、言動」の動きを、意識(顕在意識)の管理下に引き上げるということなのです。下表の
水色の領域は、自身のマター(問題)で、自身だけに権限と責任があるのです。ただ漠然と感受し、そして、潜在意識の心構えで無意識のうちに作っていた自分の「感受、表象、生理、認識、感情、言動」の発生過程と周りの状況変化を、顕在意識が気づいていることが大切なのです。(コラム:「あるサッカー選手の悲劇」

情報循環モデル
(内循環と超内循環)

出 来 事
感  受



表  象



生  理



認  識



感  情



言  動
現  状
パワーポイント資料(動画)情報循環モデル
「感受」とは、外界からの刺激を感覚器官によって感じ取り、心に受けとめる働きのことです。極めて初期的な感覚印象で、その印象は「快」「不快」「中性」の三種類に分けることができます。
「表象」とは、「感受」によって心に形作られる印象のことです。「表象」への入力は、外的な刺激のみならず、内的な記憶なども影響しています。前者の入力を「外感」といい、後者を「内感」といいます。
「生理」とは、生命を営む諸現象です。例えば、脳波や心電図、体温、皮膚電位などの指標をもって測ることができます。緊張したときに呼吸が乱れたり、手に汗を握る現象もこれに当たります。生理への入力には、情報循環の他にも薬物や身体への直接的な刺激もあります。
「認識」とは、本人の思い込みのことであり、事実とは限りません。本人の思い込みにより、感情(楽しい気分や嫌な気分、怖い気分、やる気等)が起こり、言動に及ぶのです。このようにして、バイアス(偏り)の掛かった内的活動(循環)が、「現状」を作っているのです。
「感情」とは、感受した出来事の内面的処理の結果であり、言動に至る動力源になります。
「言動」とは、発する言葉や行動、態度、表情など、環境への情報発信形態の全てです。
「現状」とは、社会における本人の立場、影響力、所有物、人間関係等を指しています。

血液循環が身体の維持成長に欠かせない働きをしているように、内循環する情報が自身の精神を育むのです。そして、身体が呼吸と食物の摂取によって自らその血液を造るように、内循環の情報は自身の精神が自ら造るのです。
情報は精神の血液なのです。コルパーと非コルパーは、同じ環境下で同じ体験をしても、内循環させる情報が決定的に違うのです。

冒頭で紹介した受講生の体験談は、この“気づき”の入り口に来ているのです。あなたもこれから様々な場面で、自分は今、コルパーと非コルパーのどっちの発情・言動をしているんだと、ふと考えることがあるかもしれません。もしそうであるなら、とても素晴らしいことです。自身と自身の運命を、自ら作り上げるステージに立ったのです。

気づき、情報をマネジメントするための具体的な方法は、後のレッスン及び出版する書籍などで解説します。



基本問題 応用課題

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