初めての中傷メール受信
   2005.8.5 upload

俺はおまえが成功者であることを認めない。実質のない話をめったやたらに吹聴するな。おまえは失敗の陰におびえて生きる臆病者だ。成功者になりたくても慣れねーんだよ。この虫けら。脳細胞がスポンジ状になってる、病院いっても手遅れ、おまえアルツハイマーなんだろ?偉そうな文章書くな!!!!!!!!!!!

この文章は、2002年1月31日に私のeメールボックスに届いたものです。コピー&ペーストで、誤字もそのままに掲載しています。私が執筆しているメルマガ「『成功する人』と『失敗する人』の決定的な違い」の6号を配信した翌日のことです。このメルマガは、当時、まぐまぐに登録してから一週間で1800名余りの読者を集めて、新規メルマガの週間総合第2位を獲得していました。

このようなメールを受け取るのは初めての経験でしたから、一瞬時が止まったように身体は固まり、目はモニターに釘付け、そして、頭の中はグルグルと回っていました。

しかし、数分が経ったころでしょうか、突然吹き出して笑ってしまいました。この文章表現、文脈、使用する単語、そしてこの文章を書かずにはおられなかった人物、その人の顔が浮かんだのです。(ヤングコルパーは、「柔軟な認識力を発揮する、しぶといナルシスト」という側面を持っています)

この私の勘が当たっているかどうかは今も不明です。しかし、それはどうでも良いことです。この勘を私は利用しました。この勘で「認識」し、「心構え」を構築しました。

この事件以降、メルマガの執筆は、その(勝手に想定した)人物への不要で役に立たない遠慮がなくなり、思う存分の文章を執筆し、配信しました。(この事件の性質上、詳細の記述は避けます) お陰で、この文章そしてノウハウは、読者からの反響を得て、能力開発のマニュアルとして再構成しました。これが、弊社の第1号オリジナル商品になり、今でもコンスタントに注文をいただいているのです。

ネガティブ(否定的)な出来事を、目標達成するためのポジティブ(肯定的)なエネルギーに変換して利用する。コルパーは、この認識変換能力に長けています。私の心にスイッチ一つで湧く、「この馬鹿たれが!」というモチベーションを利用して、惰心を振り払い、一つの仕事を成し遂げさせたのです。

大切なことに言及します。
意識的に作った「表象」→「認識」→「生理」→「発情」→「言動」の循環を、もう一人の自分が気づいているということが、とても重要です。絶対の事実に基づいた内的循環ではないということにです。あくまでも、「問題・障害・逆境」を利用しているだけです。ですから、別の場面では、この内的循環に影響されることはありません。もしも、「問題・障害・逆境」の出来事に自分の心が呑み込まれているとしたら、心理的療法、法律的解決等を試みる必要があります。

ここで紹介した事件はちっぽけなものですが、著名人や成功者の多くは、多かれ少なかれネガティブな事件やいわれのない誹謗中傷に遭遇します。いわゆる「出る杭は打たれる」です。しかし、コルパーは、このような「問題・障害・逆境」をも、コルパー度を引き上げるためのチャンスとして利用するのです。例えば、先ほど挙げた認識変換能力や問題対応能力等の開発、そして、不動心や赦しの心等の人格形成の糧としてです。

逆に、コルパーが、匿名や偽名によるネガティブ情報の発信をすることは絶対にありません。なぜなら、そのような行為が、自身の自尊心を最も傷つけるということを知っているからです。ここで紹介した中傷メールを読んだ人の殆どは、笑うか苦笑するか無関心かのいずれかです。しかし、一人だけは、身が縮むような羞恥心にさいなまれるのです。もしも、羞恥心さえも感じなくなっているとしたら、それは、非コルパーの世界を生きているという明確な証でしかないのです。


後日談
上で紹介した中傷メールを読んだ複数の受講生から、同じような感想をいただきました。それは、「この中傷メールは、自分に対して言っているんじゃないか?」と思ったというものです。確かに、多くの人が文章で自己表現している時代ですから、このように感じてしまう人も多いかもしれませんね。



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