起業家精神
SSI会報誌の「パワーズの独り言」コーナー 1998.3号より

『ウッヒィッヒィ』『ウッヒィッヒィ』『ワクワク、ゾクゾク』・・・・

ある日の夜、私はいつにも増して、嬉しくて楽しみな気持ちをいっぱいにして、家路を闊歩していました。最寄りの駅から15分、一日の仕事を終え、軽い脱力感を伴いながら色々空想するこの時間が私は大好きです。

この日は、会社からの帰りに、某カメラメーカーから発売されたAV機器を購入したのです。この新製品の開発は、既存商品の延長線上にあるというよりも、全く新しい商品分野の幕開けを告げるものでした。

ワクワクしながら家路を急いでいる自分をもう一人の自分が上から見ながら、こんな“独り言”をつぶやいていました。『こいつがこんなに喜んでいるのは、このカメラのお陰だな』『このカメラが世に出たのは、このメーカーを創業した起業家がいたからだ。そして、このカメラを開発した企業内起業家達がいたからだ』

この時私は、現在進めている「起業家サポートシステム」の構築に改めて強いファイトが湧いてきました。そして“独り言”はこう続きました。『セミナーに参加したり、ビデオを購入してくださる方は、限られた人数でも、そこから旅立つ起業家が様々な商品やサービスを世に送り出すことにより、何万何十万あるいはもっと数え切れない多くの人達が、世界中で、今の自分と同じように「ワクワク、ゾクゾク」するんだ。これはやりがいがあるぞ』と、こんな感じでした。

私はいつも思うのですが、仕事や人生は自分の手足でドライブしなければ面白くないし、成長もない。万が一失敗した時にも、自分でドライブしていなければ、反省しないから、せっかくその失敗に内包している宝物にも気づけない。

最近、相次ぐ大型倒産がマスコミを賑わし、それを愚痴る社員が紹介されています。でもきっとそんな人達だけでは無いはずです。少なくとも企業内起業家だった人達は、その時をチャンスと感じているはずです。皆さん、起業しましょう。少なくとも精神的には。せっかくの人生なのですから。

私がサラリーマン時代に寄稿したメッセージです。私には一貫した人生目的があります。当時手がけていた「起業家サポートシステム」のプロジェクトも、今日の「コルパー養成システム」のプロジェクトも、この一貫した人生目的の上で展開しています。



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