2012年−中間のご挨拶
SELSYNE                 号外 2012.6.30




               3誌共通号外


2012年前半、最後の日を迎えました。今日の東京はとても穏やかな気候で、開けた窓から気持ちの良いそよ風が入ってきます。

最近改めて思うことがあります。それは、「選択と集中」ということです。

去年の今頃は、福島第一原発事故を切っ掛けに、それまでは殆ど知識の無かった原発について、インターネットを貪(むさぼ)るように情報を探していました。その分、それまでコンスタントに行っていたこと、例えばセルシネの活動も当然低下していました。

意識を向ける対象は無限にあります。その中から何を選び、どのように思考し行動するのか・・・。まさに人生その物です。このことを、原発事故は決定的に自覚させるものでした。そして今も、それを自覚させ続けています。

原発を推進してきた人達の過ちは、「誰かがちゃんとやっているだろう・・・」という思い込みの“安全神話”でした。しかし、実際には、原発の手綱を誰も握っていなかったのです。

そして、一般の私達自身も「無知」でした。しかし今は、ソクラテス(紀元前400年前頃に生きた古代ギリシャの哲学者。問答法によって相手に自らの無知を自覚させ、真の認識に到達させようとした)の言った、「無知の知」です。

高度なプロジェクトにおいては、どんなに緻密に「計算/計画/実行」しているように見えても、極みでは「エイヤー」で突破していることがあります。

今年開業した東京スカイツリーの建設においても、最上部のゲイン塔を組み上げる際には「エイヤー」のシーンがありました。温度や風で刻々と変化する塔の歪み、そのトンネルの中を、細長いゲイン(電波出力部)が持ち上げられた際です。

未知の領域に足を踏み入れる最先端では、「エイヤー」という強い集中力とある種の開き直りが推進力となって結果を出しています。しかし、その「エイヤー」効力を永続的に働かせることはできません。いずれ綻(ほころ)んできます。その際の被害が、原発は大きすぎます。

今尚収束しない(政府は早々と収束宣言しましたが)福島第一原発を、何とか管理しようと懸命に努力している人達には感謝と敬意を表します。ありがとうございます。

エネルギー政策で、「選択」が改めて必要なときです。国民の一人として、私もしっかりと意思表示をしていきます。そして、そんな日本のあり方と成果が、世界に反映されることを願っています。

日本の家電メーカーが苦境に立たされていますが、これも当然の成り行きです。

何十年も前の話ですが、蛍光灯に替わる長寿命で低消費電力の照明器具が開発されようとする度に、大手家電メーカーが潰してきたのを知っています。一年程度で寿命が尽きる蛍光灯の交換需要を失いたくなかったからです。

守りに入った企業に成長と変革はありませんでした。そして、この間の消費者の不利益も非常に大きかったのです。


セルシネの活動としては、脳波測定協力のご用命を東京以外からも頂けるようになったことが嬉しい成果です。

脳波関連の需要は益々高まっていますから、お客様のニーズにしっかりと応えていきたいと思っています。その一つとして、脳波測定器レンタルサービスに「脳波測定データの評価サポート」
http://www.selsyne.com/aim/products/rental/#hyoukasupport
のオプションを追加し、好評を得ています。

また、研究者用高性能簡易脳波測定器BrainPro「FM-929」専用の脳波解析PCソフト「パルラックス・プロ」
http://www.selsyne.com/aim/products/brainpro/#pullax-pro
が、3月にメーカーから正式に発売されました。この「パルラックス・プロ」には、セルシネが研究現場で感じた“欲しい仕様”を沢山反映して頂いており、導入された大学や企業の研究機関でも大変喜ばれています。

コルパー化(自己実現)を支援する「トータルセッション」
http://www.selsyne.com/aim/totalsession/
の「パーソナルサポート」
http://www.selsyne.com/aim/totalsession/personalsupport/
も、さらにバージョンアップして6月1日にリニューアルオープンしました。

昨今の情報発信環境は多種多様ですが、その使い分けと相乗効果に大きな手応えを感じています。

達人達の脳波を研究するセルシネ主宰の「ファインブレイン研究会」
http://www.selsyne.com/aim/finebrain/eeg/
としては、6月20日に興味深い能力者にお会いしました。心霊能力を顕在化させている達人です。その時の様子をブログに「心霊を脳波で科学する・・・。遠隔治療の達人、来訪!」
http://selsyne.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-ae08.html
と題して投稿しました。

昨日、同氏と協同研究することが正式に決定しましたから、今年後半は、セルシネの重要テーマとなります。

ファインブレイン研究会で達人達の脳波を収集する目的は、サポーティング・バイオフィードバック法を構築することです。この辺は、また改めて別の機会に詳しく報告します。


「無限の選択肢」→「目的の明確化」→「選択」→「集中」→「遊び」→「多様な成果」

そんなことを感じています。

ロンドンオリンピック開催まで後1か月を切りました。楽しみです。選手の皆さん、持てる力を存分に発揮して頑張ってください。


あなたはどんな2012年前半を過ごされましたか? 最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


                   セルシネ・エイム研究所 和田 知浩





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