情報オーバーロード時代への脳慣らし
メルマガ「こ れ が 本 物 の N L P だ !」Vol.10(2004.1.23 配信)から抜粋
2004.1.26upload
本文は、NLP(神経言語プログラミング)、東洋思想等に造詣が深い
北岡泰典先生が「デジヴォ」と「速話聴取マニュアル」を活用された体験記です。
最近、私は「DiGiVo (デジヴォ)」という速話聴取装置を実験使用していますが、私自身、心理学的方法論を始め、特に潜在能力開発に関連したハードウェア装置等に関しては、非常に懐疑的な立場で接するのですが (ちなみに、その極度の懐疑主義に 15 年間耐え抜いてきているのが NLP ですが)、この懐疑主義にもかかわらず、「学習加速法」の観点から興味深いことが起こりましたので、この紙面を借りて報告したいと思います。この報告はあくまでも暫定的な私の意見として取っていただきたいと思っています。

最近しばらく日本語のレクチャー教材を使ってデジヴォで実験していますが、私の場合、3 倍速強程度の設定での使用の結果、電車の中で、聴覚とは関係のない視覚情報入手能力が高まって、そのため出来事が起こる速度がスローダウンしたり (つまり変性意識状態になったり)、散歩中にデジヴォを聞いていて非常に深い瞑想体験をもったりすることに気づきました。おそらく、一番興味のあった変化は、私の英語の読書速度が最近かなり高まったことです。最近、ある難解な英語の本を読む必要があったのですが、ほとんど日本語を読むくらいまで自然に読め、確実に読書速度が以前より速くなっていることを発見して驚いた次第です。

上述しましたように、この私のデジヴォの意見は暫定的なものですが、今後、私の懐疑主義に耐える形でその有効性が私の中でさらに確信されれば、今後私自身の「北岡式英語学習加速 CD-ROM ソフトウェア」プロジェクト (この将来のプロジェクトは、主に、構文解析力を飛躍的に伸ばすことで読解力のみならず、会話力、作文力、聞き取り力を伸ばそうとするものです) ともこの速話聴取装置をリンクさせようと考えています。

ちなみに、学習加速の観点から NLP とデジヴォ速話聴取装置の共通点を考えてみると、非常に興味深いことが判明します。すなわち、このグローバル コミュニケーション情報が溢れる現代社会に生きていく上で、私たちは、たとえば江戸時代 (ヨーロッパで言うと中世) とは比較にならないほどの情報過多に晒されていて、昔の人の思考速度ではとうていまともに生活していくことなど不可能になっているので、精神状態を「正常」に保つためには、あえて自分の脳をいわば「情報オーバーロード」の状態に慣らす必要があることがわかります。通常、私たちはこの「脳慣らし」を、毎日数時間テレビを見ているときに (特に、「統合失調症的」といってもおそらく過言でもないほどありとあらゆる画面が連続的に映し出される TV コマーシャルを見ながら) 視覚的に行っていると言えますが、同じように、たとえば、NLP を学ぶ際も、そのコンセプト、モデル、演習等を通じて新しい数多くの行動パターンを連続的に身に付ける必要があるので、自分の脳が場合によっては「パンク」しそうに感じることもありますが、このことは、従来の (自動車や飛行機ではなく人力車の時代に確立された) 非常に遅い思考パターンから脱却して、グローバル コミュニケーション情報時代に生きていくために必要な新しい、俊敏な思考パターンを形成するための訓練を行っているのだと、見ることも可能だと思います。さらには、デジヴォの場合も、同じような現代社会で効率よく生きるための「脳慣らし」を聴覚的にすることが可能になる、と言えます。もちろん、この 3 つの各領域で新しく形成される学習パターンは、他の 2 つの領域に波及することもありえます (たとえば、上述のように、デジヴォで追唱能力を養うと視覚情報処理能力が上がった、というのが 1 例です)。






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