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「セルシネのブログ『人生成功 四方山辻説法。』

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弊社代表和田知浩が、折に触れて気ままに「人生成功」に関するメッセージを投稿しています。


2020年のバックナンバー

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睡眠脳波ラボ


vol.324 目覚め方のコツと重要性。毎日放送「林先生の初耳学」〜誰でも起きられる目覚まし音を作れる?〜で、終夜睡眠脳波を測定して。


先月30日、毎日放送(TBS系列)「林先生の初耳学」で私が終夜睡眠脳波を測定した模様が放送されたのでいつものように振り返る。

番組ADから初めて電話を頂いたのが8月10日。「緊急地震速報のアラーム音を作ったサウンドデザイナーが新たに開発した目覚まし音なら、どんなに寝起きが苦手な人でも起きることができるのかを調べたい」とのこと。

翌11日10時、Zoomを利用してディレクターとサウンドデザイナー、AD、私の4人でリモートミーティングをした。

サウンドデザイナー小久保隆氏が今回開発された目覚まし音は、脳を段階的に無理なく目覚めさせるために4ステップの音を設定しているとのこと。

第一段階は右脳に寄り添う自然音、第二段階は優しい言葉で母に起こされるようなメッセージで左脳を、第三段階は両脳を刺激するミックス音、そして第四段階がスウィープ音だそうだ。

もちろん、大音量で叩き起こすなら簡単だ。しかしそれでは、スッキリと気持ちよく目覚めさせたとは言えない。「スッキリと気持ちいい」感がなければ、“覚醒の拒否反応”が起こって二度寝したくなる。

脳波研究家としての立場から予見を求められた際、「同質の原理」の重要性を発言する中で閃いたのが、この“覚醒の拒否反応”というワードである。

1時間半ほどのリモートミーティングで、この閃きが一番嬉しかった。オンエアでも、「いきなりベルの音が鳴ると目覚めの拒否反応が出て二度寝の原因にもなる」とテロップとナレーションで紹介された。

日頃、人生成功や自己実現をサポートする中で一部のクライアントに感じていた“成功の拒否反応”が閃きに影響したと思われる。

第四段階のスウィープ音のスウィープとは、「一掃する(sweep)」という意味だ。しゃくり上げるような人工音が何度も何度も繰り返される。そしてそのテンポが途中で速くなる。

これらの目覚まし効果については、昨年10月にオンエアされたTBSラジオでも私が解説している。ブログ『朝スッキリと素早く目覚める絶妙の楽曲を紹介。TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」からオファーを頂いて。』

さらに、寝ているときに脳がノイズキャンセリングする機能とその脳波についても、弊社ウェブサイト「睡眠脳波の測定/解析例」に掲載している脳波の分布グラフを案内しながら言及した。波形の名は睡眠紡錘波(Sleep Spindle Wave)で、目覚めているときに出れば、アスリートなどがいわゆるゾーンに入った変性意識状態で、驚異的な集中力でハイパフォーマンスを発揮する。


今回のロケ中にも被験者から幾度となく睡眠紡錘波が観察されその都度解説したが、テーマから逸れるので番組内容には含めないとディレクターから言われた。限られたオンエア時間だから仕方ない。

睡眠紡錘波は睡眠の中程度の深さで観察される脳波で、廊下を歩くスタッフの足音などに反応して生じた。

今回のロケで用いた脳波解析PCソフトは「アナライザープラス」である。画面中段右の分布グラフが睡眠深度の観察に威力を発揮する。素人が観ても分かり易いだろう。
脳波解析PCソフト「アナライザープラス」

睡眠ステージの評価基準(分布グラフの見方)画像を、以下URLに掲載している。
https://selsyne.com/aim/nowhadas/SleepEEG/bunpugraph-kaisetu2018.1.11-3.jpg

オンエアではこの分布グラフだけに注目して解説したが、私がロケ現場で評価する際には上段の生波形が重要な指標となる。睡眠深度毎の特徴的な波形が時折あるし、何よりノイズ混入(特に被験者の表情筋から生じるアーチファクト)の判別に必要なのである。上の参考画像では綺麗なα波が表示されている。

また、生波形エリアの下の全時間折れ線グラフも有用である。アナライザープラスは10時間の連続測定が可能であるが、今回は1時間毎に測定データを保存しながら進めた。万が一測定データを消失してしまうアクシデントの損失を小さくするための策である。

全時間折れ線グラフの時間経過は左から右に進む。参考画像では、測定を始めてから5分程は動いていたために、折れ線グラフのδ波(ピンク)がノイズの影響で強く(高く)表示されている。そのδ波は程なく沈静化し、20分辺りから再びパワーを増してきている。すなわち睡眠深度が深くなっていることを示している。

δ波の減増(睡眠深度の浅深)は、いわゆる90分サイクルで繰り返される。δ波が生波形の7割以上を占めれば、最も深い睡眠ステージだと判定して良い。
睡眠深度ダイヤグラム(優勢脳波の推移)

小久保氏が開発された目覚まし音を鳴らすのは、被験者が最も深い睡眠になったときだ。しかし、最も深い睡眠は最初のノンレムで現れるのが普通である。今回のロケでは、被験者が十分に寝て、その上で朝方の睡眠が深いときに実験したいとの番組制作側からの要望だった。日常の寝起きを再現したいのだから当然といえば当然である。

レム睡眠のときの方が起こされにくい場合もあるが、これは被験者が夢に夢中だからだと私は考えている。目覚まし刺激が夢に同化して渾然一体となるため、そのまま夢を見続けるのだ。そしてもう一つ、ノンレム睡眠時よりも筋肉が弛緩していて身体が殆ど動かない状態であることも大きな要因であろう。これらの理由で目覚めが遅れるが、脳波の睡眠ステージとしては浅いと私は評価する。

ロケは、アパホテル〈六本木SIX〉のワンフロアーを借り切って行われた。
アパホテル〈六本木SIX〉

今回被験者となったタレントは3名。

番組で登場した順に紹介すると、一人目はギャル界の寝坊女王ことゆきぽよさん。番組で紹介された通りすぐに強いαモードとなり、それが4分程続いた後にα波がぷつりと途切れた。この瞬間が入眠である。
入眠(寝落ち)した瞬間の脳波。αブロッキング

そして5時間の睡眠後、δモードの深い睡眠であることを確認していよいよ目覚まし実験である。

結果は、自然音に右脳が反応して弱いαモードが数分間続いた後に目覚めた。

ディレクターが部屋に入り本人にインタビューすると、ゆきぽよさんは時計を確認して「えっ、最悪 最低 5時53分じゃん!」と早く起こされた不満を口にした。しかしその後すぐに、「えっ、でも違う。いつも起きる5時と全然違う。すごい、初めてかも、目覚まし一発で起きたの」と実感を述べた。

次の被験者は、寝たら起きないプロレスラーの天山広吉さんである。放送された通り、リモート飲み会で酒をたらふく飲んでベッドに就いた。いつも私が言うことだが、適量を超えた飲酒後の睡眠は気絶(少々大袈裟な表現)である。

α波の消失と出現を短いスパンで繰り返し、一番長く20分程ノンレムが続いた後に覚醒してからはもう入眠することが無かった。そこから約6時間半のモンモンタイムはさぞかし辛かっただろう。

一週間後に追加ロケした際には寝酒を控え、入眠と覚醒実験も無事成功したのはオンエアの通りである。

最後の被験者は、謎解き王の松丸亮吾さん。子供の頃からの寝坊癖で、初めてのテレビ出演の際にも1時間遅刻して番組スタッフを待たせたのだそうだ。

松丸さんに脳波センサーを装着してからモニタールームに戻り、さっそく脳波測定を開始した。23時37分だ。するといきなりα波のような生波形が現れた。松丸さんを映すモニターを見ると太極拳のような体操をしていた。十数秒のことだったろうか?

分布グラフに目をやると、14.5Hz(画像赤丸の中心点)が一瞬強く出ていた。α波とβ波の境界付近のβ波だ。数十秒後、さらにα波寄りの波が出た。この時にはもう体操は終わっていたと思う。分布グラフでは赤丸のすぐ下のか所だ。目を開けて動き回っている状態でこのような脳波を捉えるのは珍しい。かなり集中力が高いとみた。
睡眠紡錘波のノイズキャンセリング

この集中力が後に衝撃の実験結果をもたらすことになる。

松丸さんは部屋にリモートゲーム環境を構築し、友達と対戦ゲームを始めた。やっと就寝したのは4時22分だった。脳波測定を開始するとノイズが大きい。長時間ゲームに興じたために、眼筋が微かに痙攣しているようだった。これはちょっとよろしくないが、しばらくするとノイズも収まってきた。

そして8時、目覚まし実験のスタートだ。

目覚まし音の第一、第二と進むにつれてこのような脳波が出現し、睡眠ステージが中程度にまで浅くなった。このスピンドル波が、睡眠が継続するか覚醒するかの分岐点だ。さー、スピンドル波の盾は目覚まし音にはじき飛ばされるか、それとも防ぎきるのか?
左脳と右脳の終夜睡眠脳波測定

そして第三段階、スピンドル波は消えて深い睡眠に戻った。第四段階のスウィープ音を鳴らしても脳波は深い睡眠状態であることを示し続けた。

睡眠も集中だ。松丸さんは凄まじい集中力を持っていた。


今回のオンエアでは採用されなかったが、私がインタビューに答えた内容を以下に記しておく。インタビューを横で聞いていたサウンドデザイナー小久保氏も賛同してくださった。

「オレキシンの分泌によって私達は目覚めます。その際、オレキシン+セロトニンで安らぎモードの覚醒となり、オレキシン+ドーパミンで熱中モードの覚醒、オレキシン+ノルアドレナリンでは闘争モードの覚醒になります。同質の原理を使って目的の目覚め方を実現する小久保先生のお考えは理に適っているし、とても重要なことなんです。」

目覚め方、そして目覚めたときの精神状態は重要である。ただの大音量アラームで起きてしまっては、αモードをすっ飛ばしてしまってもったいなさ過ぎる。起床時にαモードを数分間維持する時間を脳のゴールデンタイムと言って、その重要性はこのブログでも再三発信してきている。

8月に嬉しいことがあった。NTTレゾナント社が運営する「教えて!goo」のライターから取材を受けて私が回答した「脳波研究家に聞いた!本を読んで眠くなるとき、ならないときの違いとは?」の記事が、同サイトの人気記事ランキングの「ライフ」カテゴリーで1位、総合で2位を獲得した。先ほど紹介した神経伝達物質の違いによる精神状態の違いにも触れているので紹介する。掲載URLは以下の通りである。
https://oshiete.goo.ne.jp/watch/entry/2aaf05344064f2583a49432924888c6b/

閑話休題

今回の番組を局がYouTubeの公式チャンネルにタイトル「誰でも気持ちよく起きられる!?最強目覚ましアラームを作ってみた!」でアップされている。ただし、スタジオで観ているタレントさん達のワイプ抜きは無いバージョンだ。
https://youtu.be/SAaymzuKK4o

また、今回の放送で利用された目覚まし音が各種音楽配信サービスからダウンロード(有料)できる。iTunesサイトではダウンロード数がベスト10入りしたそうだ。ダウンロード方法などの詳しい情報は、番組HPに掲載されている。

撤収作業のためにモニター室に戻ると、小久保氏と私をねぎらうメッセージが置いてあった。松丸さんのマネジャーからだ。

控え室も用意していただき、快適で楽しい「脳波測定/脳コン解析サービス」の実施となった。
アパホテル〈六本木SIX〉


感謝。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.323 睡眠脳波測定で証明したマッサージの快眠効果、デルタ波の出現期とパワーの違い。テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」にて。


今月13日(木)にテレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」で、私が脳波測定したシーンが放送されたので、いつものように振り返る。

今回の件で初めて連絡を頂いたのが7月20日、AP(アシスタント・プロデューサー)からのメールだった。

同番組からのオファーは4年前の2016年からこれまでに4回頂いた。初めの2回は、「玉ネギ臭の快眠効果」、「スプーンを用いたうまい仮眠のとり方」で、いずれも脳波測定をした。

後の2回は、「暗算しながら正座すると足が痺れない」、「『赤いきつね』と言いながら『緑のたぬき』とスマホに打つのは難しい」で、そうなる理由を私なりに脳機能の見知からコメントした。

5回目となる今回のテーマは「快眠に誘うマッサージの効果」を睡眠脳波測定で検証するというもの。久しぶりの脳波測定だ。番組も200回記念だそうだ。

脳波測定以外で呼んでもらったときは仕事の場が広がったようで嬉しかったが、今回は脳波測定でやはり嬉しかった。なんでも嬉しいのだ。声を掛けてもらえるということは・・・

撮影は8月3日(月)、多摩川近くのハウススタジオで行われた。


今回は、測定目的と測定環境に鑑みFzという部位に電極を置いた。電極配置の「国際脳波学会が提唱する10-20法」を弊社ウェブサイトに掲載している。

被験者の頭に白いガーゼが見える部位がFzだ。
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」2020.8.13oa

睡眠ステージ(深度)は、このOA画面左側の分布グラフで観察する。上に見える生波形もノイズ混入を見極めるために重要だ。

分布グラフは、縦軸が上から下へ時間の経過で、リアルタイムから過去3分までが表示されて1秒毎に進んでいく。横軸は1Hzから30Hzまでを表示している。小さくて見えにくいが、横軸には周波数が1、5、10、15、20、25、30と書かれている。

快眠マッサージを受けた被験者は程なくして中程度の睡眠(ステージ2〜3程度)に入った。しかし、リアルタイム(最下)から数十秒前にデルタ波は途切れ、10Hz付近のアルファ波モードに変わった。これは、一瞬目覚めたことを示している。

廊下を挟んだ向かいの部屋に置いた「脳波解析画面」と「被験者を映すモニター」を観察しながら、刻々と変化する睡眠の様子を私は実況した。
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」2020.8.13oa

睡眠深度が深まったことを私がファルセットのような声で告げると、ディレクターとカメラマンが色めき立つ。私達のざわつきが、離れた部屋で眠る被験者の脳波に影響する。その瞬間を捉えたのが上の分布グラフだ。

ざわつきによって覚醒することもあれば、脳のノイズキャンセリング機能によって眠り続けることもある。この反応は、アルファ波とベータ波の境界あたりに出現する脳波で判別できる。
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」2020.8.13oa

就寝前の快眠マッサージありなしで、脳波はこの様な違いを見せた。睡眠マッサージありの方が断然デルタパワーが強い。すなわち、睡眠が深く熟睡したと言える。

ディレクターが「15分ものですよ」とつぶやいた。睡眠脳波測定中にそれだけ沢山の興味深いイベントがあったので、15分コーナーに拡大しても良い程という意味だ。嬉しかった。

テレビ番組に協力した際には内容に不本意な部分もありがちだが、今回はロケ後の編集作業中にもAPから、或いはAPを通じて何度かテロップやナレーションの確認を依頼された。おかげで「あちゃ〜」という部分も無く、静かな達成感を得ることができた。

また、私が提出した図「睡眠深度ダイヤグラム」を元に、番組で睡眠の90分サイクルが動的かつ綺麗に紹介された。
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」2020.8.13oa

これを機に、同図をリニューアルして弊社ウェブサイトの「睡眠脳波ラボ」に専用のページを新設して掲載した。
テレビ朝日「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」2020.8.13oa

個人個人で、そして体調によっても大きく変化する睡眠浅深周期を観察することで、睡眠の質がよく分かる。新たな知見も得られてきているので、今後はこのページも充実させたいと思っている。

いつものように「テレビ番組協力実績」紹介ページに、OA画像を13枚掲載させて頂いた。感謝!


今晩(30日22時)、毎日放送(TBS系列)の「林先生の初耳学!」で、同じく私が睡眠脳波を測定し解説したシーンがOAされる予定だ。無事放送されたら本ブログで振り返りたいと思っている。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.322 『読書をしていて寝落ちしない方法。あるポータルサイトのライターからの依頼で寄稿した解説。』 2020.8.6


 先月、「読書をしていて寝落ちしない方法を教えてください」という質問を、あるポータルサイトのライターから頂いた。

 その回答を少々改訂して本ブログにも投稿しておく。自己紹介かたがた、脳波の説明から稿を起こした。

入眠(寝落ち)した瞬間の脳波
 横軸が脳波の周波数で、1Hzから30Hzまでを0.5Hz刻みで表示しています。縦軸は経過時間で、上から下に時間が進んでいます。

 この脳波測定例では、就寝の準備を整えた閉眼安静時のαモード(α波優勢)が、測定開始から10分弱続いています。その後、α波が断続的となり、14分45秒辺りでδモードに転換し入眠(寝落ち)したことが分かります。


 このように、睡眠状態は脳波を測定することで手に取るように分かることを紹介した。

 次に、就寝してから読書する場合、すぐに寝落ちする人としない人の脳の違いについて話しを展開した。


 読書行動は、内容に興味があり且つ理解できていることで持続します。脳内では、オレキシンという神経伝達物質が覚醒状態を維持させる根本機能として働きます。

 また、本の内容によって覚醒タイプが分けられます。すなわち、安らぎ系はセロトニンを、熱中系はドーパミンを、激怒系はノルアドレナリンの分泌をそれぞれ促します。

 このように、覚醒を支えるオレキシンと、覚醒トライアングルのいずれかが呼応して読書行動を維持しますから、適切な内容の本を選択することがとても大切です。


 さらに、授業中や仕事中などの寝てはいけない状況下で寝落ちしてしまう人の特徴に言及した。


 読書と同じように、興味を持ち理解して取り組んでいる手応えが大切です。ただし、いくら覚醒の根本物質とトライアングル物質が分泌されても、脳自体のエネルギー源であるブドウ糖とそれを燃やすための酸素が足りなければ、脳の効率的な活動を維持することはできません。

 さらに、脳活動の結果代謝される疲労物質のアデノシンは、覚醒のトライアングル物質などの働きを阻害する役割を担っています。脳の活動を抑え、睡眠によって疲労回復するためです。

 このように、脳のエネルギー不足と疲労物質の蓄積が寝落ちを誘発します。

また、睡眠時無呼吸症候群の症状が昼間の寝落ち原因となっているケースも少なくありません。


 そして、次のようにまとめた。


 これまでに述べてきたように、取り組む対象に興味を持つことと理解することが大切です。興味を持つための一つの方法は、取り組んだ結果得られるであろう報酬を明確にすることです。報酬とは、誰かの笑顔や金銭、問題解決など多様です。わくわくする報酬を是非書き出してみてください。オレキシンやドーパミンの分泌が高まります。

 理解して取り組むためには、予習しておくことが効果的です。JR(準備と練習)することで理解が深まります。脳はβモードの焦った状態ではなく、αモードの落ち着いた集中状態となり効果的に能力を発揮できます。

 脳のエネルギー源であるブドウ糖は、炭水化物の摂取で蓄えられます。ただし、これを意識しすぎるよりもバランス良く食事することが大切です。また、折角のブドウ糖も、ビタミンB群の助けが無ければ脳で代謝されることができません。

 疲労物質アデノシンの働きを一時的にシャットアウトして脳を覚醒させるのがカフェインです。コーヒーや緑茶などを飲むのは効果的です。ただし、飲み過ぎは良くありません。特に妊娠及び授乳期の女性は注意してください。

 ビタミンB群とカフェインが含まれる栄養ドリンクを一時しのぎに飲むのも効果的です。(寄稿には栄養ドリンクの商品名も示したが、ここでは割愛させていただく)

 新鮮な空気を深呼吸することも効果的です。ヨーガ行者は呼吸法の実践で脳を飛躍的に覚醒させます。このことは、脳波にもα波の増強という形でハッキリと表れます。「片鼻呼吸法」や「火の呼吸」等がありますから、ご自身で探究してみてください。

 睡眠時無呼吸症候群の被験者の睡眠脳波を測定すると分かりますが、αモードが途切れてδθ混合モードの入眠になるとすぐにイビキが始まって覚醒する、これを何度も繰り返してしまいます。弛緩する度に舌根が気道を塞ぐのです。

 このような症状の人は、適切な枕を用意したり、寝姿勢を横向きにする等の工夫が効果的です。


おまけとして、読書をしていて眠くならない方法にも言及した。


 読書する場所や姿勢、視線、時間帯も重要です。

 例えばベッドに入って読書すると眠たくなるのも当然です。ベッドに入ると眠るという条件付けが普通は形成されているからです。また、この条件付けは、逆の不眠症に陥るのを避けるためにも大切にしてください。

 姿勢も、背筋を丸めると寝落ちしやすくなります。背筋を伸ばして読書すると覚醒を保ちやすくなります。

 視線が下向きになりすぎないことも重要です。下向きすぎると、催眠誘導と同じような効果を受けて寝落ちしやすくなります。本を置く高さと、それを見る視線の角度に注意してください。

 私達の生理は、旭を浴びてから約16時間後に入眠するようにプログラムされています。しかし、夜中にPCやスマホの光を見ていると、旭と同じような作用により寝付きが悪くなったり、16時間後には逆に眠くなったりして生活リズムが乱れます。

 また、適度な運動と規則正しい食事も体内時計を整えるのには重要です。


 こんなことを書いて寄稿した。本ブログの読者にも参考にして頂ければ幸いである。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.321 『全ての脳波測定が終わった被験者がスピリチュアルな言葉を発した。・・・時を翔た女性に関する番外考察。』 2020.6.30


「一番最初の脳波測定でここに座ったときにもう癒やされ・・・。あー、これを得に来たんだなーと感じました」

昨年夏、3度の「脳波測定/脳コン解析サービス」をご利用頂き、そして今回は2週に渡る実施のオファーをくださった治療院マーケティング研究所での出来事だ。

同研究所は施術のエキスパートのプロモーションを手掛けており、施術の効果を実証する一つの指標として脳波測定を採用されている。

今回も心や身体に不調を感じている被験者が集められ、ある施術を受ける前と後の脳波を測定した。

これまでと違ったのは、施術情報を事前に一切知らされなかったことだ。また、施術中もパーティションで仕切られ、どのような施術が行われているのか見えない。一つの盲検法だ。ただ、被験者と施術者の会話は漏れ聞こえていた。

冒頭の言葉は、2日目2人目の被験者から発せられた。

この被験者は施術前の脳波が既にα1(スローアルファ)モードで、リラックスしたオープンマインドであることが伺えた。

よって、被術体験が肯定的となるためにはハードルが少し上がったな、と正直感じた。

この種の実験で集められる被験者は「β(ベータ)モード」か「全体の脳波電位が低い」場合が殆どで、更には、緊張感によって表情筋や眼筋の振動が生じて正確な脳波が測れないことすらあるのだが・・・。

脳波の種類(周波数)とその特徴は、このURLに掲載している。
https://selsyne.com/aim/nowhadas/index.htm#nouhanohyou

α1かα2(ミッドアルファ)が伸びれば、施術が肯定的と評価する。また、全周波数のバランスと強さから脳の聡明度を算出する。さらに、脳波測定中の被験者をつぶさに観察して、補正することも重要である。

約1時間後、被術体験を終えたその女性が脳波測定スペースに戻ってきた。

α1がさらに高まるのか、それとも否定的となるのか・・・

センサーを再び装着して脳波測定を開始した。程なくして、α1モードではあるものの施術前ほどではないことが見えてきた。しかし、一瞬でも特徴的な脳波が出るかもしれない・・・。最後まで脳波を観察したが、結局何も起こらなかった。

サプリメントでも音楽でも、アロマの香りや可愛い動物を見たときでも、その肯定的反応は、1回目よりも2回目の方が若干下がるというのは良くあることだ。むしろそうなることの方が多い。

肯定的結果や何かを期待する測定者(私)の態度は当然よろしくない、よろしくないのだが仕方ないことでもある。もちろん被験者には悟られないように、ポーカーフェイスで作業する。

「被術前の脳波測定」→「被術後の脳波測定」→「測定結果を示しながらコメントするビデオ撮影」。被験者毎に、私の役割はこのルーティーンで進んでいく。

さーて、この結果を何とコメントしようか・・・。私が頭をフル回転させているとき、女性が施術先生に発した。それが冒頭の言葉である。

「一番最初の脳波測定でここに座ったときにもう癒やされ・・・。あー、これを得に来たんだなーと感じました」

この言葉を聞いて思わず興奮した私は、二人の会話に割って入った。「そういうことでしたか! だから施術前なのにオープンマインドで癒やされていたんですね」と。

施術前の脳波測定をする時には、既に施術を受けた結果を先取りして体感していたというのだ。

普段なら絶対にしないことだが、測定結果のグラフを再生しながら女性に見せた。情報共有して、さらなる情報交換をしたかったからだ。

ビフォー/アフターの脳波測定をして30有余年、この様な出来事は初めてだ。もしかするとそのような事もあったのかもしれない。しかし、被験者自身が明確に言葉で発したことはこれまで一度も無かった。

今回の脳波測定を単純に統計処理すると、この被験者分は否定的な方に振れてしまう。よって、プロジェクトの目的に鑑みると嬉しくない出来事なのだが。

1日目には施術の効果が劇的に現れた男性、一週間後の2日目にはこの様なスピリチュアル体験を報告してくれた女性。コロナ禍による政府からの自粛要請が明けて初めての脳波測定となった本プロジェクトは大変有意義なものとなった。

10時間ほどの脳波測定を終えて意気揚々とビルを出ると、もうすっかり日が暮れた新宿の街に都庁舎の東京アラートを示す赤が不気味に光っていた。
東京都庁舎のコロナ禍東京アラート


後日、「レポート・カスタマイズ」を無事提出し、番外考察として、今改めてその女性の一件を振り返っている。

昨今、自称スピリチュアリストは大勢いて玉石混淆だ。

思い込みという精神状態も悪いだけではない。思い込める人はある種の突破力を持っていて、能力開発における一つの技法でもある。しかし、思い込む人は“脆(もろ)い”のも事実だ。

“人の良い思い込み者”を石の方に含めるなら、自称スピリチュアリスト達の殆どが石だ。

仕事柄、ダウンジング(振り子やL型ロッド等を持って霊感を引き出す方法)やオーリングテスト、チャネリング、遠隔何チャラを使う人達とたまにお会いする。思い込みの効果ではなくて、本当に対象と情報的コンタクトがとれている人は圧倒的に少ない。

それは、簡単な実験で分かることだ。

さて、今回スピリチュアリティを垣間見せてくれた女性被験者はどうだろう?

被術前に脳波測定の場所に座ったとき、「何らかの思い込み」か「施術現場の良い雰囲気を感受」してα1モードになったのだろうか?

それとも、未来の被術体験を本当に先取りして、その結果、α1モードになったのか?

もしも後者だとしたら、女性は時を翔たということだ。少なくとも女性自身はそうおっしゃった。

拙著「宣言 アファーメーション・バイブル 〜言霊の生かし方〜」にも関連情報を書いたが、意識を今此処一点に集中し続けると、すなわち刹那辺りにまで体験時間を極小化すると、逆に時空が一気に拡大した感覚を覚える。

お坊さん達の修行で使われている方法で、眉唾でも何でも無い。

なお、ここでいうα1(スローアルファ)波は、7.5Hz前後の脳波だ。測定機器の仕様が7.5Hzをα1としているのだが、厳密に言うならば7.5Hzはθ(シータ)波の帯域に属する。

7.5Hzは人体の振動と脳波、そして宇宙の振動が共鳴する周波数である。ある意味、“絶頂”の振動でもある。

色んな実験をする中でこのことに気づいた30年前、脳波測定器メーカーからの接待を受けた後、改めて(その頃務めていた会社の)社長と飲み直しているときにこのことを報告した。

「和田君、面白いけど本には書けないな・・・」と言われた。ちょっとHな話しが絡むからだ。

20年前に独立してからは、自身の責任と権利でこのことを発信し続けてきた。マスコミから取材を受けたときやヒト試験、能力開発、アダルトビデオの撮影現場など、あらゆる脳波測定の場面で話題にしてきた。(「7.5Hzの振動・・・」が脱線して一人歩きしている感も否めない。大切なのはそれぞれの共鳴である)

今回こうした形で改めて捉えることができた興奮が、私に新鮮なワクワク感を呼び戻してくれた。感謝!

この様なケースが今後増えるかもしれない。ビフォー/アフターの評価方法をブラッシュアップしていく必要があるとも感じた。

なお、先ほど「・・・本当に対象と情報的コンタクトがとれている人は圧倒的に少ない」と述べたが、これは、時空を超えた情報的コンタクトが本当にとれると私が認めた人がいる、というメッセージでもあることに言及しておく。


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.320 『こんなときもアファーメーション! その方法。』 2020.4.18


「緊急事態宣言」発令中の今、いかがお過ごしだろうか?

「家の中にずっといて苛々してしまう」という人がテレビで紹介されていた。

『あなたは知識を上手に生かしています。入る情報を的確に管理し、そして出しています。ですから、あなたを基点とした周りにはいつも慈悲と幸福が溢れています』

この文章の「あなた」を全部「私」に変えて読んでみるとどうだろう。

こんなときもアファーメーション! その方法。
これがアファーメーションである。

アファーメーションすることで気分が変わり、世界が変わり、そして人生が変わっていく。

もちろんその間には、あなたの心構えも変わり、行動も変わり、必要な能力も身に付け、そして集う人も変わっていく。

21鍵を手掛かりに、そのスクリプトと解説を書いた。書籍「宣言 アファーメーション・バイブル 〜言霊の生かし方〜」https://selsyne.com/publisher/sengen.html

「緊急事態宣言」発令中の今、まずはセルフコントロールを、是非!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.319 『「映像配信局」の動画をセルシネのサイト内で視聴できるようにした。』 2020.4.15


YouTubeを利用して公開してきた「映像配信局」の動画を、セルシネのサイト内でもご視聴いただけるようにした。

2007年に携帯電話で撮影した動画を公開して以来、自己実現/能力開発関連の動画をコツコツと作成し、現在83本(限定公開/非公開含む)をアップロードしている。

チャンネル登録者は1,008名、総視聴回数1,103,164 回だ。

14年目のチャンネルにしては地味ーな展開ではあるが、セルシネのコンテンツを紹介する場としてとても重宝している。

日常を撮影した短い動画はツイッター も利用している。

そんな折りに思い立った。動画をセルシネのサイト内で完結させようか?

一昨日から作業を始め、YouTubeで公開している全動画をセルシネのサイト内でご視聴いただけるようにした。

なんか、シンプルでいい。

YouTubeの喧噪から離れて、静かに集中できる感じだ。

「映像配信局」 是非!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩

vol.318 『大きな器の如く在れ!』 2020.4.11


自分の器が広がった瞬間を体感したことがあるだろうか?

例えば、誰かに対して怒りを感じながら瞑想に入ったとき、怒エネルギーの入った枠(器)が心の中で“ふっ”と緩んで穏やかな気持ちになることがある。

正しく自問自答の瞑想を積むと、普段の在り様から「器の大きい人物」となる。

それを傍から見ると、“鈍感”とか“優柔不断”と映ったりすることもある。器の大きい人は、誰かからの仕打ちも心に刺さらない、心に響かないのだ。

小さな器に入った水はすぐに波立つが、そんな小さな器がぶつかったぐらいでは、大きな器の太平は変わらない。

5年前、ツイッターに次のようなつぶやきを投稿をした。

『20年程前、セミナールームに高級スピーカーを導入した時に驚きました。小さめのボリュームにしておいて、後ろから前のスピーカーに近づいて行っても一定の音量に感じました。安いスピーカーだと、近づくとキンキンうるさく、離れると音が小さくて聞こえません。人の発言も似ているなーと・・・。』
2015年8月1日(土)

だれもがインターネットを使うようになった頃、“メディアリテラシー”の重要性が説かれたが、今もなお重要だと思う。

気を引くための“怒り表現”に迷わされてはいけない。大きな器の如く在れ!


セルシネ・エイム研究所 和田知浩


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